近藤典子
 今回、韓国の建設会社「KOLON E&C」より依頼を受け、分譲マンションのモデルルーム建設にアイディアを注ぎ、近藤流の収納や動線を最大限に活かしたプランが形になった。






 

  韓国では、メインキッチンとは別に、キムチや買物してきた食材を保存するサブキッ
ッチンがあります。 しかし導線上やスペースの都合で、ほとんどが無意味な物置と
化しているようです。 そこでメインキッチンとの連動性も考慮して、食材の貯蔵庫で
ありながら、キムチ作りの一連の作業がスムーズにできる、もうひとつのサブキッチン
を作りました。 ファミリー玄関のお隣にあるので、買い物から帰ったらすぐに食材の
仕分けができ、家の中を散らかしません。










 

  韓国では伝統的に、各家庭でキムチを作る風習がありましたが、共働きという
現状や、マンション住まいでスペースがないため、キムチを漬ける家庭が減少の
傾向にあります。 親戚や隣近所の方が集まって、キムチを漬けながらコミュニ
ケーションをとる、このほのぼのとした習慣を失って欲しくないという願いから、
私は今回、KanKanのセカンドキッチンで、昔のような"場”を復活させました。